名探偵コナン792話・793話「三人の第一発見者(前編・後編)」は原作回ですなのでネタバレを簡単に。
名探偵コナン(86) (少年サンデーコミックス) [ 青山剛昌 ] |
このお話では最初に灰原さんによりラムの事が分かるので、まずはラムの事を。
灰 原さんによるとラムは組織のナンバー2(灰原さんが組織にいた頃)で、人物像は十人十色。屈強な大男・女のような男・年老いた老人・それらが全部影武者と 言う人も。ただ、ラムには特徴があって、その特徴だけはいつも同じ。この特徴に関してはお話の最後に分かるので、ここでも最後に記載します。
事件の内容は、少年探偵団が公園でサッカーをやった帰り道に、アパートをジッと見ている1人の少年に出会います。
そ の少年は今親戚の家にいて、両親は少年が遠足に行っている間に強盗殺人事件に遭ってしまったのでおらず、公園で1人で遊んでいた時に仲良くなったおばさん に、これから3人の男が入れ違いで部屋に来るが、その男たちが帰った後におばさんが部屋から出て来なかったら多分殺されているから警察に電話するように言 われ、3人目の男が帰ってから30分ぐらい経っているのにおばさんは出てこないので心配していた。
前はおばさんの家に遊びに行きたいと言っても連れて行ってくれなかったが、この日は特別に招待してくれた。
少年はまだ警察に電話はしておらず、その少年によると、体のでっかいおじさん・髪の長い女みたいなお兄ちゃん・髪が真っ白なおじいさんが来たそう。
コナン達と一緒におばさんの部屋に行くと、おばさんは首を吊って亡くなっていた。
亡くなっていたのはシナリオライターの駒井保江で、亡くなった推定時刻は午後2時から3時の間。駒井の足元には踏み台がなく誰かに首を吊らされたと考えられるが、妙な点がある。
自殺に偽装し、踏み台を置き忘れるくらい焦って出て行った割にはその痕跡がなく、首を絞められた被害者が抵抗した時にできる吉川線もない。
駒井の近くには新しい銀行の封筒が落ちており、3時間前にATMで50万円引き出している。しかし、そのお金がどこにも見当たらない。
また、パソコンのスケジュールソフト・机の引き出しにあった手帳・カレンダーに、3人と会う事が書かれていた。
その3人は以下の3人。
1 人目は柴苅殿治(63)。駒井とは偶然居酒屋で意気投合した飲み仲間で、証拠として写メがある。柴苅が来た時には駒井は亡くなっていて、最初は悩み事があ るから相談を受けるために来たと言っていたが、事情聴取をすると、何日か前に駒井と居酒屋で喧嘩しており、駒井がその時のことを謝りたいと言ったので来 た。
通報しなかったのは、その喧嘩を居酒屋の大将や客達にも見られており、自分が真っ先に疑われると思ったからで、部屋に出入りする所をあのボウズに見られていたとはとも言っている。
事情聴取中に携帯電話が鳴ったが、曲を変えたのをすっかり忘れていたので自分の電話が鳴っていることに気付かず、ホステスからの誘いだからと言って電話には出ないで切った。
2人目は阪場論平(31)。駒井とは古い友人で、貸したお金を返してもらうために来た。阪場は、午後2時までにお金が振り込まれるはずだったのに、銀行のATMで確認したら入ってなくて、直接取りに来たら駒井が亡くなっていたので怖くなって慌ててATMの所まで戻った。
ATMの防犯カメラに阪場は映っていたが、ATMを離れた時間が40分以上あって、現場から銀行まで往復で20分もかからないのでアリバイとはいえない。この防犯カメラの確認は、高木刑事が阪場と行っている。
50万円を盗ったのは阪場で、駒井の足の下に散らばる感じであったと証言。また、阪場のサンダルの裏にはテープが付いている。
3 人目は幅中倉道(40)。幅中はTV東都のプロデューサーで、駒井に秋のスペシャルミステリーの脚本を依頼して、その原稿が出来上がったので取りに来た。 来た時には駒井はもう亡くなっていて、駒井の足元に袋に入った原稿用紙が無造作に放り出されていたので、土足で入り持ち帰ってADに渡している。
原稿は、最初はデータだったが最近急に紙のほうがやりやすいと言うようになって、原稿用紙になった。そのおかげで誤字脱字や修正が多くて読みにくく、もらった原稿はいつもADにパソコンに入力させてから読むようにしている。
原稿は100ページくらいあり、折れたり丸まったりはしていない。幅中が通報しなかったのは、駒井は有名な脚本家のゴーストライターで、事件になって原稿が公になると色々まずいと思ったから。
その脚本家は駒井の書くリアルで鮮やかな犯罪計画に惚れ込んでいて、タイトルは闇夜の盗賊シリーズ。これは、悪い資産家から見事な手口で華麗に盗むという内容で、最終回は押し入った先の夫婦を殺してしまって盗賊団はバラバラに。
このオチには幅中もこたえており、あの原稿で殺したと思った夫婦が実は生きていたという設定で、再び仲間が集まって強盗団が復活する予定だった。
防 犯カメラの確認に行っている時に柴苅がタバコを吸って、その時のライターの火の大きさにコナンがびっくりしている。確認から帰ってきた阪場も柴苅のライ ターを借りてタバコを吸うが、ライターの火をつける前から調節している。幅中はタバコが嫌いなようで、阪場が吸うと近づいて睨んでいたが、柴苅の時はその ような事はしていない。
コナンがネットで調べていると、少年の名前が雁野守と分かる。3年前ある一家に窃盗団が押し入り、たまたま風邪で 休んでいた主人と看病していた奥さんが殺され、現金200万円が強奪された。守はその被害者夫婦の息子で、顔写真入りでネットに載っていた。遠足に行って て難を逃れ、この事件以来、その窃盗団も姿を消したとも書かれており、200万円は番号が控えられているよう。
守は3人が来た順番を覚え ておらず、3人は駒井の部屋に2時過ぎに来て、偶然誰1人と鉢合わせをしなかったと言っているが、コナンは3人は知り合いで(阪場がライターの火を調節し た事、幅中が阪場だけ睨らんだ事などから)、口裏を合わせて部屋に来た時間をごまかそうとしていると指摘。
3人とも部屋に来たら駒井が首を吊って死んでいたと言うなら、1番最初に来た人がホントは殺して首を吊らせたのにウソをついていることになる。
だ から柴苅は、3人が来た順番を知られないために駒井の携帯を盗って行った。おそらく3人は、駒井にメールとかで分単位で呼び出され、同じような時間に3人 が呼ばれたのに鉢合わせをしなかったのはそのため。柴苅が携帯を盗ったと分かったのは、自分の携帯の着メロに気付かなかったのと、電話にでなかったから。 しかしコナンは、3人が来た順番なんてどーでもいいと言っている。
事件の大まかな内容はこんな感じですね。ではお次は犯人を。今回の犯人は・・・
い ません。今回の事件は自殺です。
そのトリックは、50万円分のお札をテープで筒状にして並べて立てて、封筒に入った100枚の原稿用紙を被せれば踏み台の 出来上がり。駒井さんがその踏み台を蹴散らして首を吊った後、床に散乱した筒状の50万円を阪場さんが、原稿を幅中さんが持ち去れば踏み台がなくなり殺人 に見せかけられ、携帯を柴苅さんが持って行けば3人を分刻みに呼び出した事が分からなくなり、3人が部屋を出入りする所を守君が目撃すれば3人に殺人の疑 いをかける事ができると。
証拠は、阪場さんのサンダルの裏に付いているテープ。このテープを50万円分はがしてたからアパートから銀行のATMに戻るまで時間がかかって、そのテープに駒井さんの指紋が付いており、50万円にもテープを貼った後が残っているのでこれらが証拠に。
と いうわけで今回は自殺でしたが、本当の狙いは別にあります。3人がアパートから出ようとすると記者が待ち構えていて、幅中さんがADに渡した駒井さんのシ ナリオ原稿の中に告白文があり、「昔自分は幅中倉道、柴苅殿治、阪場論平の3人と組んで荒らし回ってた窃盗団の一員だった」という内容が書かれていて、証 拠の写真は携帯電話の中にあり、盗んだ金は東都銀行のATMの中にあるとも書かれていると。
また、駒井さんの部屋のクッションの中から銀 行から下ろした50万円が見つかり、最後の事件で盗んだお金は殺人を悔いて足を洗ったなら使わないだろうとコナン君は思ったようです。わざわざ50万円を 下ろしたのは、50万円が盗まれたと警察に気付かせる為で、狙いはあの3人を殺人の容疑者にして警察の監視下にある内に窃盗団の罪を暴露し、証拠品を提示 して逮捕させる事。
3人が窃盗団だとコナンが分かった決定的な理由は、現場には灰原さんや歩美ちゃんもいたのに、柴苅さんは部屋から出入りするのをボウズに見られていたと言って、守君だと分かっていたから。
これは、駒井さんが守君と仲良くしていたのを知っていた証拠で、駒井さんは、窃盗団だった事を守君に知られたくなければ金をよこせとか、話の続きを書けとか、窃盗団に戻らないと守君を殺すと脅されていたそうです。
守君を目撃者にしたのは、警察が保護してくれると思ったから。
事件に関してはこんなもんですかね。それでは最後にラムの事を。ラムは何かの事故で目を負傷して、左右どちらかの眼球が義眼らしいです。これだけはみんな口をそろえて言っていたと灰原さんが教えてくれます。ラム関しては、現段階でこれ以上の情報はないですね。
あ と、このお話で今年は原作回は最後かもしれないです。次のお話は服部達と長野に行くんですけど、雪が降っているので早くてもおそらく12月。ただ、12 月ってタイアップかなんかで実在する名所に行って、2週連続でアニオリを放送してますよね?だから今年はもう原作回の放送はないかな〜と。ま〜どうなるか は分かりませんけどね。
今回のネタバレはこんな所ですかね〜。分かりづらかったらすみません。
コメント